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これまで

2016年度事業報告

《16年度を振り返って》


設立から15年を経て、「子どもの芸術体験」に力点を置いた事業展開から社会包摂分野に視野を広げた活動へと転換しつつあることが活動内容にも色濃く反映された1年でした。一方で、高齢者施設、ホームレス支援施設等、一般には公開されない場所での活動や他団体への協力による事業実施が増え、「アートサポートふくおか」としての活動が見えづらい傾向があり、16年8月に実施した「芸術と医療・福祉のしあわせな関係づくりフォーラム」のような一般参加が可能な催しで活動状況の報告等を行うことの必要性も高まっています。

T 芸術体験サポート事業

 T−1 「芸術と医療・福祉のしあわせな関係づくりフォーラム」の開催 

 日本アートマネジメント学会九州部会、アクロス福岡との共同主催により8月8日(月)にアクロス福岡円形ホールで開催。関係者を除いて36名の参加を得た。 

T−2 高齢者の芸術体験コーディネート事業 

宗像市内の高齢者施設(有料老人ホーム、デイサービスセンター等)での芸術体験ワークショップ3件をコーディネート(ダンス2件、演劇1件。新規施設については別途職員対象ワークショップ1件も実施)。今年度から宗像市による宗像ユリックスへの委託事業をサポートする形になっており、数年のうちにコーディネート業務は宗像ユリックスへ引き継ぐ予定。 

T−3 ホームレスの就労自立支援のための演劇によるコミュニケーション講座 

 就労自立を目指すホームレスの方を対象とした演劇ワークショップの成果を検証する科研費対象事業(研究責任者:立命館大学・藤本学氏、研究分担者:活水女子大学・古賀弥生)の最終年度(3年目)にあたり、引き続き現場のコーディネートと成果検証を行った。 

T−4 「アーティスト・カタログ2016」の発行 

 2年に1度発行しているカタログの第7版をWEB版に絞って制作、2016年4月公開。  

U アートと地域をつなぐ人材養成事業 

U−1 福岡女子大学「地域文化熟成を担うアートマネジメント人材育成プログラム」への協力                                
  2006年度から実施を始めたコーディネーター養成講座の発展版である「芸術文化のまちづくりゼミ」は、 福岡女子大学における上記事業の趣旨・内容と重なる部分が多いため、16年度については同事業に協力する ことでゼミの開催に代替した。 

U−2 他団体の人材養成事業等への協力 

文化政策やアートマネジメント、文化のまちづくりなどに関する研修・講演への講師派遣、他団体事業の企画運営への助言・協力等を随時行った。 

なお、人材養成事業OB・OGによる「アートサポーターズネットワーク」の情報交換会は6月にT-3「ホームレスの就労自立支援のための演劇によるコミュニケーション講座」のプログラム改訂に際し、お試しワークショップに参加していただく形で開催した。  

V 熊本地震被災地に対する芸術文化を通じた復興支援事業 

 16年4月に発生した熊本地震で被災した地域における芸術文化を通じた復興支援を行った。熊本の劇団「大帝ポペ」福岡公演への助成、芸術文化を通じた復興支援事業の実施手法等を研究するため東日本大震災後の事例調査に対する旅費サポート(対象:坂口美由紀氏)を実施した。  

W 情報提供事業 

文化政策やアートマネジメントに関する情報を、メーリングリストを通じて提供した(63件)。
協力会員を対象としたニューズレターは年4回発行(5月、8月、11月、2月)。
  

X その他 

 NPO法人の役員、行政の各種審議会等の委員及び各種相談業務を行った。

 

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