2015年度事業報告
≪15年度事業計画時の目標≫
担うべき役割の変化によって、これまでの主な財源であった子どもの芸術体験コーディネート事業や各種委員会委員、講師派遣事業等のボリュームが低下し、今後の展開のための「種まき」の時期に入った。収益にはつながらないものの芸術文化の社会性が発揮される分野である「高齢者の芸術体験コーディネート」「ホームレスの就労自立支援」を活動の柱とし、重点的に実施する。
15年度は、芸術体験の機会拡大と芸術文化の社会性発揮に貢献する分野である「高齢者の芸術体験コーディネート」「ホームレスの就労自立支援」を活動の柱とし、重点的に実施した。この領域では、収益にはつながらないものの、代表・古賀の研究活動とリンクし専門性の高い活動を展開する団体としての評価を得つつある。
T 芸術体験サポート事業
T−1 高齢者の芸術体験コーディネート事業(継続)
高齢者施設(有料老人ホーム、デイサービスセンター等)での芸術体験ワークショップを実施。 14年度から連携している宗像市の施設等での実施を中心に、演劇、ダンスの活動を計 5回(別途、職員対象・演劇 1回)実施し好評を博した。
T−2 ホームレスの就労自立支援のための演劇によるコミュニケーション講座
(継続)
就労自立を目指すホームレスの方を対象とした演劇ワークショップを実施するNPO法人アートマネジメントセンター福岡(AMCF)への協力、また科研費対象事業(研究責任者:立命館大学・藤本学氏、研究分担者:活水女子大学・古賀弥生)ともリンクしながら成果検証を中心に展開した。
T−3 「アーティスト・カタログ2016」の制作(継続)
2年に1度発行しているカタログの第7版を、WEB版に絞って制作し2016年4月に公開した。
U アートと地域をつなぐ人材養成事業
U−1 「芸術文化のまちづくりゼミ2015」の開催(継続)
2006年度から実施を始めたコーディネーター養成講座の発展版である「芸術文化のまちづくりゼミ」を10/3(土)に糸島でのフィールドワークとして実施した(参加者12名)。講座の立ち上げ時から関わったメンバーと講座OB・OGによる「アートサポーターズネットワーク」の情報交換会も1月10日(日)に開催。
U−2 他団体の人材養成事業等への協力(継続)
(1) 大学等のアート・マネジメント人材育成事業への協力
福岡女子大学の文化庁助成 平成28年度「大学を活用した文化芸術推進事業」へ
の申請にあたって協力依頼があり、事業の立案等について助言を行った。
*この事業は採択が決定、16年度は事業運営にも協力する予定。
(2) 講演講師・原稿執筆等
文化政策やアート・マネジメント、文化のまちづくりなどに関する研修・講演、人材
養成事業への講師派遣を行った。
【研修・講演講師等実績】*担当は古賀弥生
7/5(日)、7/19(日)、8/2(日)佐世保市文化コーディネーター養成講座講師
8/19(水)8/21(金)8/24(月)8/26(水) 筑紫野市職員文化研修講師
9/16(水)九州ブロック・アートマネジメント研修会講師
「地域を包む芸術の役割〜芸術による社会包摂の実践例を聞く〜」
10/10(土)福岡市文化芸術振興財団アートマネジメントセミナー講師
10/25(日)佐世保市美術講座講師
2/12(金)13(土)世界劇場会議国際フォーラム2016in可児 パネリスト
「劇場は社会に何ができるか、社会は劇場に何を求めるのか」
2/21(日)アート連続講座(北九州市)講師
「アートサポートふくおかの取り組みについて」
3/17(木)福岡市文化芸術振興財団シンポジウム・ファシリテーター
「福岡市と周辺地域における学校アウトリーチ事業の現在」
3/30(水)長崎市公共ホール職員研修講師「公共ホールの地域での役割について」
V 情報提供事業
文化政策やアート・マネジメントに関する情報を、メーリングリストを通じて年度内に77
件発信した。また、協力会員を対象としたニューズレターは年4回発行した。
X その他
NPO法人の役員、行政の各種審議会等の委員を通じて助言等を行った。
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