【レポート】八女市立八幡小学校5年生学級分会でのワークショップ
今回のワークショップは1回のみ、それも1時間半という短い時間でしたので、ひとまず、子どもたちには「表現する」ということの楽しさ、そしてイメージするということの多彩さと楽しさを少しでも体験してもらおう、ということを目標に組み立てられました。といっても、本当に短い時間でしたので、プログラムづくりに久保田さんはいろいろと工夫をしてくださいました。 当日は、八女市の東部童男山古墳のそばにある「ふれあいの家南筑後」(福岡県の施設です)の研修室に、保護者(お父さんは二人)14人、児童23人が集まり、担任の安達先生、教頭先生も参加して行われました。 この3人組を保ったまま、徐々に、イメージする、それを伝える、という作業に入っていきます。 さらに「イメージする」こと、それは人によって様々なんだということを、確かめ合うこと、また大人と子どものことばでのコミュニケーションを深めるために、音楽を聴いて自由にそのイメージをおしゃべりするという時間をグループ内で持ちました。 終盤戦は、カラフルな布を用いた「バルーン」づくり。3色の薄い布は、3角形をしており、一人ずつ3角形の1点をもち、ゆっくりと揺らして持ち上げ、空気をはらませて布の風船を作っていきます。3人の息が合わないと、美しいおおきな風船はできません。3人組は最初は神妙な面持ちで、布を上げ下げしていましたが、いったん互いの呼吸があうようになると、毎回美しい布の「バルーン」があがるようになりました。各グループが一通りやってみた後、今度は巨大な3角形の布が登場しました。まるで久保田さんの大きなかばんは、ドラえもんのポケットのようです。全員で、巨大な黄色い風船をふわりと空中に浮かせて、みんなでその中に入れるようになるまで、数回やってみた後、最後は、布無しで、みんなでイメージのバルーンを息を合わせてつくりました。 久保田さんには、1時間半という短い時間をテンポよく進めていただいて、「親子」からさらに「大人と子ども」のコミュニケーションという点で、大変濃密な時間が過ごせました。保護者からも、普通のレクリエーションと違って、よりよく一緒に遊びあうことができて新鮮だったと好評でした。子どもたちも、遊びながら楽しみながらも、いつもとはちょっと違う感性を働かせていたのではないでしょうか。 |